入浴を安全に
入浴は、家にこもりがちな病人にとって、何よりの楽しみのようです。
ボケて家族の顔もよくわからなくなっているお年寄りが、お風呂に入れてもらっている間中、「こんなことをしてもらって、ありがたい、ありがたい」とつぶやいているのを耳にしたことがあります。
思わず感謝したくなるほど、気持ちのいいものなのでしょう。
お風呂で手足を伸ばし、温まると、日頃は痛くて動かせない手足も動かしやすくなります。
血液の循環もよくなって、心身ともにリラックスでき、回復意欲も出てくるものです。
また、介護する人は、入浴の機会に、ふだん見落としている病人の体の変化に気がつくこともあります。
お年寄りや病人が、安心して入浴でき、介護する人にも楽なように、できれば風呂場の改造をおすすめします。
大がかりな改造が無理でも、手すりをつけたり、湯船の縁につける手すり、湯船の中にセットする腰かけなど、介護の用具を使うだけでも、入浴が楽に安全にできるようになります。